今回の記事ではヒブダイの飼育方法について解説してみたいと思います。
ヒブダイは体長が50㎝前後とかなり大きくなります。
場合によっては80㎝クラスになるのだそうです。
ちなみに以前解説したハタタテハゼだったら5㎝程度にしかなりません。
⇒ハタタテハゼの水槽飛び出し事故の原因と対処法
今回の記事ではヒブダイの飼育方法について解説します。
ヒブダイの飼育|水温
まず水温から。
冬だと15℃前後、夏だと25℃前後が適切な水温です。
これはだいたいの魚の飼育と同じですね。
たとえば、アミメハギの場合も水温は19℃から25℃ぐらいが適温です。
⇒アミメハギ飼育法
ヒブダイの飼育|餌
続いて餌ですが。
・クリル
・海藻類
・海草類
・甲殻類
・小魚
などです。
ちなみにクリルというのは、海水魚が喜んで食べてくれる餌の一種です。
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ヒブダイには鋭い歯が備わっているので、
何の問題もなく小魚とかエビといった甲殻類を食べてくれます。
それだけでなく、死滅したサンゴなんかにくっついている藻類も
削り取るように食べてくれます。
なので、ヒブダイは雑食性ということですね。
また、食べ方が器用ってことでもありますね。
ちなみにヒブダイには胃がありません。
胃がないので食べたものを胃酸で溶かすことができません。
ではどうやってヒブダイは食べたものを消化しているのでしょう>
答えは咽頭歯という歯です。
咽頭歯というのは口の中じゃなくて、人間でいったら喉のあたりにある歯のことです。
ヒブダイはこの咽頭歯を利用して食べたものをすりつぶして、
消化不良を起こさないように工夫しているのです。
ヒブダイは咽頭歯をうまく利用して死滅したサンゴを食べたりもしているそうです。
そうやって、死滅したサンゴがヒブダイのおかげで除去できるので
海の中の環境がきれいに保たれています。
死滅したサンゴが海の中でたまりまくってたら
死滅したサンゴのいる場所で新しいサンゴは生息できませんからね。
ヒブダイの飼育|オスとメスの特徴を理解しよう!
・オス・・・一匹狼で生息していることが多い
・メス・・・獲物の周辺で群れて生活することが多い
です。
なので、あくまで当ブログ管理人の個人的な感想ですが、
ヒブダイのオスは、ただの偏屈オヤジで仕事しないイメージで
メスは一生懸命エサをゲットして生活している真面目なイメージがあります。
「そんなオスなんていらないのでは?」
と思った方もいるかもしれません。
これはどこかの国にもありますが、
オス1匹に対してメスが複数取り囲んでハーレムを作っているのだそうです。
ある意味一夫多妻制です。
人間の世界でいったら確実に子孫を繁栄させる手段だと考えることができます。
しかもヒブダイはうまくやっていて
メスがオスに変わることがあるのだそうです。
これを専門用語で雌性先熟といいます。
つまり、最初はメスとして生まれたけど、
オスがいないとわかったらオスに変わることで
子孫を残すようになっているのです。
オスが周囲にいなければ
メスがオスに変わることで、確実に子孫を残すように
遺伝子的に仕組まれているのかもしれません。
逆にオスがいなくなったら
メスがオスに変わります。
こうやって絶滅しないように、ヒブダイの群れが反映するように
うまく進化してきたのでしょう。
ヒブダイは雌性先熟で有名ですが、逆にオスからメスに変わる雄性先熟の魚もいます。
雄性先熟はクロダイが有名です。
以上でヒブダイの飼育方法についての解説を終わります。
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