スクミリンゴガイはジャンボタニシとも呼ばれている
外来生物の一種です。
今では駆除の対象になっていますが
日本にやってきた当初は食用でした。
でも、「スクミリンゴガイを食べたい」という日本人は
ほとんどいなかったので
しだいに邪魔者扱いされるようになったんです。
しかも、スクミリンゴガイが廃棄処分されるうちに
日本に定着するようになってしまいました。
こちらの動画は姫路市にある水族館で
飼育されているスクミリンゴガイです。
こちらのスクミリンゴガイは駆除されることがないので
幸せ者なのかもしれませんね。
ここから、本題に入っていきますが
スクミリンゴガイはジャンボタニシとも呼ばれていますが
タニシとはまったく違います。
この記事ではスクミリンゴガイとタニシの違いについて
解説していきたいと思います。
スクミリンゴガイとタニシの違いは?
呼吸の違い
スクミリンゴガイはえら呼吸もできますし
肺呼吸もできます。
器用ですね。
でも、タニシはえら呼吸しかできません。
運動
スクミリンゴガイはほふく運動も遊泳もできますが
タニシはほふく運動しかできません。
スクミリンゴガイの方が移動方法が多い分だけ
いろんなところに移動して
どんどんと繁殖していく可能性が高いってことですね。
活動場所
先ほども申しましが
スクミリンゴガイはえら呼吸も肺呼吸もできるので
水陸両用です。
水の中でも活動できるし
陸でも活動できます。
でもタニシはえら呼吸しかできないので
水中しか活動できません。
タニシは陸では生きていけないんですね。
食性
スクミリンゴガイは柔らかい有機質のものを食い散らかします。
雑食性ってことです。
雑食性=動物性、植物性どちらも食べるってことです。
でも、タニシはそういったものも食べますが
あとで解説するようにろ過食もします。
水の中をきれいにしてくれるってことです。
水に優しいか
スクミリンゴガイは雑食性で食い散らかすので
水を汚すことはあってもきれいにすることはありません。
逆にタニシにはろ過機能(ろ過食)があります。
たとえばタニシがいる水槽に
水を緑にするアオコやコケを入れるとしましょう。
するとタニシは水を吸いながらコケやアオコを取り込み
水を浄化してくれるんです。
つまりタニシはコケ取りをやってくれるんですね。
スクミリンゴガイとタニシの違い|卵を産むか産まないか
上記画像はスクミリンゴガイの卵です。
スクミリンゴガイは赤い卵を産みます。
ですがタニシは卵を産みません。
タニシから出てくるのはすでに卵から産まれた稚貝です。
なので表現の仕方によりますが
タニシは卵を産まないってことです。
すでに卵から孵化した状態で、稚貝が登場します。
なので、タニシの場合
卵を見ることなく、どんどん増えていくような
印象を持ってしまいます。
したがって、もしタニシらしきものを飼育していて
赤い卵を見つけたら
それはジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の卵です。
以上でスクミリンゴガイとタニシの違いについての
解説を終わります。