スクミリンゴガイはジャンボタニシとも呼ばれている
外来生物の一種です。
今では駆除の対象になっていますが
日本にやってきた当初は食用でした。
でも、「スクミリンゴガイを食べたい」という日本人は
ほとんどいなかったので
しだいに邪魔者扱いされるようになったんです。
しかも、スクミリンゴガイが廃棄処分されるうちに
日本に定着するようになってしまいました。
こちらの動画は姫路市にある水族館で
飼育されているスクミリンゴガイです。
こちらのスクミリンゴガイは駆除されることがないので
幸せ者なのかもしれませんね。
ここから、本題に入っていきますが
スクミリンゴガイはジャンボタニシとも呼ばれていますが
タニシとはまったく違います。
この記事ではスクミリンゴガイとタニシの違いについて
解説していきたいと思います。
スクミリンゴガイとタニシの違いは?
呼吸の違い
![スクミリンゴガイ](https://ten-tsuma.com/wp-content/uploads/2019/12/sukumiringogai122811.jpg)
スクミリンゴガイはえら呼吸もできますし
肺呼吸もできます。
器用ですね。
でも、タニシはえら呼吸しかできません。
運動
スクミリンゴガイはほふく運動も遊泳もできますが
タニシはほふく運動しかできません。
スクミリンゴガイの方が移動方法が多い分だけ
いろんなところに移動して
どんどんと繁殖していく可能性が高いってことですね。
活動場所
先ほども申しましが
スクミリンゴガイはえら呼吸も肺呼吸もできるので
水陸両用です。
水の中でも活動できるし
陸でも活動できます。
でもタニシはえら呼吸しかできないので
水中しか活動できません。
タニシは陸では生きていけないんですね。
食性
スクミリンゴガイは柔らかい有機質のものを食い散らかします。
雑食性ってことです。
雑食性=動物性、植物性どちらも食べるってことです。
でも、タニシはそういったものも食べますが
あとで解説するようにろ過食もします。
水の中をきれいにしてくれるってことです。
水に優しいか
スクミリンゴガイは雑食性で食い散らかすので
水を汚すことはあってもきれいにすることはありません。
逆にタニシにはろ過機能(ろ過食)があります。
たとえばタニシがいる水槽に
水を緑にするアオコやコケを入れるとしましょう。
するとタニシは水を吸いながらコケやアオコを取り込み
水を浄化してくれるんです。
つまりタニシはコケ取りをやってくれるんですね。
スクミリンゴガイとタニシの違い|卵を産むか産まないか
![スクミリンゴガイ](https://ten-tsuma.com/wp-content/uploads/2019/12/sukumiringonotamago1222.jpg)
上記画像はスクミリンゴガイの卵です。
スクミリンゴガイは赤い卵を産みます。
ですがタニシは卵を産みません。
タニシから出てくるのはすでに卵から産まれた稚貝です。
なので表現の仕方によりますが
タニシは卵を産まないってことです。
すでに卵から孵化した状態で、稚貝が登場します。
なので、タニシの場合
卵を見ることなく、どんどん増えていくような
印象を持ってしまいます。
したがって、もしタニシらしきものを飼育していて
赤い卵を見つけたら
それはジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の卵です。
以上でスクミリンゴガイとタニシの違いについての
解説を終わります。