タナゴの仲間って異性にモテるために
面白い変化を見せます。
繁殖期の雄って婚姻色という独特の色に見た目が変化するんです。
この見た目の色の変化がタナゴの種類によって違います。
この記事ではヤリタナゴの婚姻色について解説します。
ヤリタナゴの婚姻色について
・背びれでも上側が朱色になる
・しりびれの下側が朱色になる
・お腹あたりが朱色になる
・エラ蓋の後ろあたりが朱色になる
です。
ヤリタナゴの婚姻色は他のタナゴの仲間よりも
はっきりクッキリしていて美しいのも特徴です。
ヤリタナゴの婚姻色だけ見ていても
はっきりと「こんな感じなのが婚姻色なのか!」
って腑に落ちてこないと思います。
そこでアカオビハナダイの婚姻色についても説明しておきますね。
婚姻色は基本的に繁殖期(人間で言ったら結婚適齢期の男性)雄の見た目の色が変化することです。
人間だったら髪の毛を茶髪にしたり、ピアスの穴を開けたり
香水をつけたり、筋トレをして腹筋を割ったりみたいなのが魚の世界の婚姻色です。
アカオビハナダイの場合、
結婚適齢期になると普段から派手な色なのに
さらに鮮やかな色に変化します。
鮮やかな色であればあるほど
雌へのアピール力がアップしてモテモテになります。
人間で言ったらバレンタインデーに女子から
何十個、何百個とチョコレートをもらえるモテモテ男子みたいになれます。
うらやましい限りです(苦笑)。
これとヤリタナゴの結婚適齢期の雄の婚姻色と同じです。
結婚適齢期であればあるほど、さっき挙げた場所が朱色に変化します。
色の変化や強さが雌へのアピール力の強さで
メスからモテまくるわけです。
ただ人間とちょっと違う点があります。
人間だと若いと18歳の結婚ができる年齢あたりから
もしかしたら40代、50代でも女性にモテたくてオシャレな方っていっぱいいますよね。
でも、ヤリタナゴの場合は
一時期だけ繁殖期で色が朱色になりますが、
時期がすぎたらまた元の色、姿に戻ります。
なので、「ヤリタナゴの婚姻色を見たい」
と思っても、時期が過ぎたら当分見れません。
ではどんな時期にヤリタナゴの雄は婚姻色になるか?
つまり繁殖期になるのでしょう?
ヤリタナゴの産卵期は4月から8月です。
この4月から8月が雄の繁殖期になります。
なので、1年のうち4月から8月の間だけ雄は婚姻色である可能性が高いです。
でも、9月から3月の間、ヤリタナゴの雄は繁殖期ではないので
婚姻色である可能性は相当低いです。
また、4月から8月であれば雄ははっきりクッキリ婚姻色というわけではありません。
例えば4月に入ったばかりとか8月の終わりであれば
薄い朱色でほんのちょっとだけ婚姻色ってこともあります。
白と黒の間に灰色とかいろんな色があるのと同じ理屈ですね。
なのでどうしてもヤリタナゴの婚姻色を見たい場合には
6月くらいのちょうど繁殖期のど真ん中あたりが適切なのではないでしょうか。
まぁ、この辺は個体差があるので、確実なわけではありませんけどね。
参考にしていただけたら嬉しいです。